進化した「関節リウマチ治療」
薬で治る患者さんが増えています
関節リウマチは、全身の関節が破壊されてしまう病気です。
昔は関節リウマチというと「治らない病気」「手術が必要な病気」というイメージでしたが、関節リウマチ薬の研究開発が進んで、10年ほど前から、劇的に改善することが増えました。
薬がよく効くようになり、今では手術までしなければならない人は、以前より減っています。
当院でも、関節リウマチの治療薬として飲み薬はもちろん、現在認可されている複数の生物学的製剤を、患者さんのご希望に合わせながら、取り入れていきます。
関節リウマチの専門医による、診断・治療
診断と治療には、専門医による豊富な知識と経験が必要
関節リウマチの初期症状は「関節の腫れや痛みがある」「朝起きたときに手がごわごわした感じがする」というものです。
でも、関節が痛む病気は、関節リウマチ以外にもたくさんあります。
また、関節以外の症状として、倦怠感や食欲不振、体重減少や発熱がありますが、この段階で、例えば内科や婦人科を受診して、原因不明のままお薬を飲んでいることがあります。
関節リウマチは、発症から2年間で急激に症状が進むので、初期の段階での診断が大切なのですが、専門の医師でないときちんと診断するのが難しく、つい見過ごされがちです。
また、「朝、手がごわごわした感じがする」というのも、日中になれば軽快するので、「まぁいいか」と患者さん自身も思いがちです。
院長は、日本リウマチ学会専門医/指導医です。
関節の様子を知る検査として、関節エコー検査を実施しています。
関節リウマチに関する知識と経験が豊富な院長が、診断・治療をいたしますので、安心してご相談ください。
リウマチ指導医とは
日本リウマチ学会の専門医制度には、専門医と指導医があります。
その中でも指導医は「専門医養成のための研修指導にふさわしい学識と経験と能力を具えた医師として日本リウマチ 学会が認定する医師」とされています。
リウマチ診療のスペシャリストとして、引き続き新しいリウマチ学の知識や技術を習得することで、地域のリウマチ診療に貢献していきたいと思います。
関節超音波(関節エコー)検査を組み合わせて、精確に診断
関節リウマチの治療で大切なのは3つ。
- できるだけ早い段階で正しい診断をすること
- どの程度炎症が置きているか、正しく把握すること
- 使っているお薬が、きちんと聞いているか評価すること
リウマチの診断には、レントゲンやMRIなどを使うこともあります。しかし、超音波検査は、レントゲンよりも小さな骨の変化や炎症がわかります。またMRIよりも簡単で、その場ですぐに診断することができます。
当院では、関節の中に炎症が起きていると赤く色がついて見える特別な超音波検査機を導入しています。
専門知識でしっかりサポート
関節リウマチは、季節や天気、生活のストレスなどで、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返します。患者さんにとっては、症状に波があるため、ちゃんと改善しているのか不安になりがちです。
関節リウマチに対する治療の他に、できるだけ心理的な面にも配慮して、患者さんの日常生活に支障がないようにサポートしていきたいと思っています。
関節リウマチは、しっかりとした知識をもって、正しく治療を行えば、コントロールできる病気です。当院では、専門医による詳しい検査と診察で、患者さんにあった治療法を探します。
リハビリテーションを組み合わせます。
確かに、お薬には、関節の痛みや炎症を取る効果が期待できます。
しかし、「痛むことがあるけれど、薬を飲んでいるから大丈夫。」と関節を動かさないでいると、だんだん関節が固くこわばってしまったり、筋力が落ちたりしてしまいます。
ここで大切になってくるのがリハビリテーションです。
当院では、専属の理学療法士がいます。器械に頼ることなく、一人ひとりに合わせたリハビリテーションを実施、指導していきます。
最初は痛みがあってつらいかもしれませんが、毎日少しずつ少しずつ繰り返し、長期間行っていくことで、関節の機能障害を抑えて、痛みを和らげることができます。
一緒に頑張っていきましょう。
セカンドオピニオンもお任せください。
「リウマチのような気がするけれど、陽性反応が出ず、痛みの原因がわからない」
「関節リウマチの薬を飲んでいるけれど、効いている実感がない」
「手術を受けるべきかどうか、相談したい」
まずは、現在の主治医の先生にきちんと相談されることが第一ですが、それでも…という場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
当院の医師は、「日本リウマチ学会専門医」です。
ご相談の際は、できればこれまでの診療データや治療歴をご持参いただけますと、検査の重複を避けられたり、過去の経過を知ることができます。